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【着ぐるみは神事から生まれた。】
いつのころから「着ぐるみ」という言葉が一般的に使われだしたか確たる資料を見つけ出すこと
はできない。
1980年代、とんねるずが、TV番組のなかで連呼していたという説もあれば、
古くからTV、映画の特撮チームが使っていたいたという説もある。が、少なくとも1980年代に「着ぐるみ」という言葉自体は存在しなかったように思われる。

著名な人形劇団のひとつである「カッパ座」さんは等身大ぬいぐるみという表現をしていたし。
ケロヨンで有名な「木馬座」さんは、「ぬいぐるみ人形劇:ライオンのめがね」というようにして名作劇を
定期的に公演していたように思われる。
「ぬいぐるみ」といえば、おもちゃ屋さんで売っているクマさんのぬいぐるみを想像するし、
等身大ぬいぐるみなら人と同じくらい大きいぬいぐるみを思い浮かべるのだが、
「着ぐるみ」といえば、「あ〜人の被る
あれ!」といわれるまで一般に浸透してきた。
いずれにしても「着ぐるみ」なる言葉が使われだしたのは1990年代、まだ10数年の歴史しかないと
いえる。
しかし、その形状、様式から「着ぐるみ」を定義するなら相当ながい歴史をもっているはずだ。
(全身になにかを着て、着こむ。すべてを覆う。)
秋田地方にある「なまはげ」や、スイスの山あいにあるエボレーヌ村に現れる「わら人形」
集団はまさに「着ぐるみ」のルーツのひとつであるかもしれない。
「着ぐるみ」じつにいい造語だと思う。
そしてそれら「着ぐるみ」たちはいつの時代も使命があって存続してきたような気がする。
日本人はその都度、あたらしい言葉を作ってうまくものごとを表現してきた。
この先「着ぐるみ」が一般名詞として世に残るかどうか、100年先「着ぐるみ」という言葉は
あるだろうか。
何百年の時を超えて存在してきた「なまはげ」や「わら人形」にくらべれば、誕生した
ばかりのあかごのようなものだ。
しっかり根付いていくためには
社会のニーズとマッチしながら生きていく必要がある。
わたしも着ぐるみ業界のはしくれにいて
クオリティの高いものを提供していくのはプロなら当然のことだと思っている。が、
それよりもさらに高いプラスアルファ。
メッセージ性を「着ぐるみ」に吹き込めるかどうかがポイントではないだろうか。
アメリカは各大学ごとで自らの独自性をもった着ぐるみ=マスコットコスチューム
をもっている。
そしてなにかのイベントやスポーツ大会にはそれらキャラクターが活躍する。
日本では近年、やっとオフィシャルな着ぐるみやマスコットを作るところがあらわれた
ことはとても歓迎すべきことだと思う。
(写真出典:exciteニュース yahooニュース)
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